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メディアが変える・学生・子どもたちが変える

各地の大学で、自ら映像作品の制作・発信を試みる講座やサークルが着実に増えている。小中高校生も、「私《でも》出来た」ではなく、「私《だから》出来た」ビデオ表現をし始めている。プロの大人とは全く異なる彼らの“目線”は、既存メディアの映像発信の枠を突破し、新時代へ向かう。

BSアカデミアが遺したもの

2000年12月から2003年3月までBS衛星チャンネルで全国向けに生放送されていた、学生ラジオ『BSアカデミア』。私は全期間に渡り、その中のニュースコーナーのコーチ役を担当していた。
そこでは、レギュラー・メンバーのみならず、オープン参加の学生たちが日本中から(時にはインドやケニヤからも)自分の伝えたいリポートを持ち込んで来て、「より伝わり易い表現方法」を一生懸命考えた末、オンエアに漕ぎ着けていた。スタッフルームは、鬼気迫る真剣さに静まり返ったり、笑いに包まれたり、行き詰まって涙に暮れたり、…とにかく熱かった。局としては閉鎖になったが、ここでの発信体験は、一人一人の学生メンバーの身体の中に確実に染み込んで、これから社会の中に分散・浸透してゆくだろう。
今後の同様な活動の貴重な参考資料として、以下、概要を紹介する。