下村健一の中と外

パサパサな人生

2008年5月21日

健ちゃんと一緒に、エレベーターに乗っていたときのこと。
そう言えば…と、健ちゃんがエレベーターにまつわる出来事を
語り始めました。

「この前、恐ろしく美人のロシア系女性と、偶然乗り合わせてさぁ」

“恐ろしく”って…、美人に捧げる形容詞か?
ひょっとして、健ちゃんは、美人が怖いのか。

「言葉が通じないかと思って、シィ~ンとしてたんだよ。でもね、
下りるときに、その女性が『スミマセン』って日本語で言ったんだ!
  だから、話しかければ良かったなぁって、後悔したよ」

千載一遇のチャンスを逃した、って感じですねぇ。
健ちゃんは、意外と晩熟(おくて)なんだ?

「意外じゃないよっ! だって、飛行機の中で、おしぼりを配ってくれる
 スチュワーデスさん(=死語?)と、目も合わせられないもん…」

はぁあ? ナニそれ。

それにしちゃあ、レディファーストなる作法を、いつもサラリとやって
のけてるじゃないですか!? ササッとドアを開けて、後ろにいる女性を
先に通してあげるし、エレベーターでは女性より先に下りないし…。

普段、私が接している健ちゃん像との大いなるギャップを感じた私は、
そこで意地悪な質問をぶつけてみました。

「じゃあ、どういう時なら、女性と目を合わせられるんですか?」

一瞬の間があって…(ちょっと目が泳いだ)健ちゃんは、こう答えました。

「あのね、『これは仕事だ!』っていうとき

ウィットに富んだ返答を期待していたのに、何ともツレナイお返事。
こういう会話で練習をしとかないと、これからの人生、パサパサですぞ!(エリー)