下村健一の中と外

出た~~っ! 健ちゃんのアレ

2007年9月20日

先日、11年前に爆弾を仕掛けた犯人だと誤報され、人生を翻弄されたジュエル氏のエピソードを引っさげて、 『NEWS23』に出演した健ちゃんを見ていたときのこと。
このエピソードは、凄く大事なメッセージを抱えておりました。メディアたる者、「ねぇねぇ、あの人やっぱり悪い事してたんだって!」と 単なる“噂好きオバサン”になるのではなく、いつでも多面的な情報をクールに視聴者に伝えるべきだし、我々視聴者は、これまた単なる 噂好きオバサンの“伝言ゲーム”に加わるのではなく、多角的な情報を収集して自らの脳内で総合判断しなければいけないのだ――フムフムと 頷きながら、画面をじぃっと見つめていた私は、VTRが終わってスタジオ・トークになった瞬間、思わず「出た~~っ!」と叫んでしまいました。
画面のこちら側にいる視聴者に、つむじが丸見えになるくらい頭を回転させ、健ちゃんは、「そうっ! だからね…」と、その場に同席する 他のキャスターを完全に“無視”した体勢で、全身・全神経を膳場貴子キャスターに“集中”させ、彼女の瞳をあの小リスのような 「クリクリおめめ」でもって覗き込み、しかもタメ口でもって、2人だけの世界を展開したのです。
出た出た、出しちゃったよ、健ちゃんの「クリクリおめめ」。翌日、それを健ちゃんに指摘すると、「だぁって、膳場さんと初めて“サシ”で 話せたから、舞い上がってたんだもーん」という返事。幼い子供が、『だぁって、初めて金魚すくいに成功したんだもーん』ってなノリの 発言に、私は銅像の如く固まってしまいました。
「いい人」で終わり続ける健ちゃんだからこそ、単に笑えて終わりだけど、これって、ネバっこく言ってたら“ヤラシイ中年発言”じゃないのか~~っ!(エリー)