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こんなに多彩な、イラク派兵反対論

2003年11月6日

2日(日)、緊急シンポジウム「日本外交と反テロ世界戦争」の司会をやってきた。前レバノン大使の天木直人さん、元防衛庁教育訓練局長で現在は新潟県加茂市市長の小池清彦さん、元イラク大量破壊兵器査察官スコット・リッター氏の言葉を代弁した山脇直司教授(東京大学大学院)、絵本『世界がもし100人の村だったら』を構成した池田香代子さん等々、実に多彩な顔ぶれで、それぞれ異なる立脚点から出発して同じ「自衛隊イラク派兵反対」という結論に至っている、面白い論者ばかりだった。それぞれの意見の≪違い≫に着目したら四分五裂しそうなトークが、≪共通点≫に着目する事で柔軟に展開していく。(シンポの実行委員の1人は、これを「二枚腰の平和運動」と称した。)僕がこういった市民集会に顔を出すようになった20数年前に比べると、ずいぶん皆“議論上手”になった気がする。話す時の“説得力”が向上したというよりは、聞く時の“納得力”が向上した、という事だろうか。社会の自主トレの場として、こうした平場の議論の機会は、もっともっと設けていくべきだろう。

★この会の模様は、8日(土)朝6:10~TBSラジオ系『下村健一の眼のツケドコロ』で紹介するので、総選挙投票日を前に、是非是非お聴きいただきたい。