下村健一の中と外

ぬいぐるみの中味

2008年5月7日

1990年、エム ナマエを全盲のイラストレータとして広報した障害者アートバンク(現『アートビリティ』)の紹介で、ボクはジャーナリスト下村健一と出会う。そして、その出会いはボクに幸運を招き寄せた。

ボクにとって、ケンちゃんは開運の福の神であるのかもしれない。(前掲文参照)

最近のケンちゃんはジャーナリストではなく、市民メディア・アドバイザーであるという。
毎週土曜日の朝に傾聴しているTBSラジオの『下村健一の眼のツケドコロ』で、彼はその本領を発揮する。

メディア・リテラシー。この言葉を教えてくれたのもケンちゃんであった。

間もなく裁判員制度が始まろうとしている。市民の事実を見通す目が試される。いや、試されるのではなく、市民の目が、個人の運命を左右するのだ。おちおちしてはいられない。世間に流れている様々な報道や情報の真偽を、いかに我々が見抜くか。いかに煽動から免れるか。その力が要求される。その力を緊急的に養わなければならない。

これから、市民メディア・アドバイザー下村健一の活躍の場はますます広がることであろう。

とはいえ、ボクは密かに期待している。あの柔らかな、人当たりのよいヌイグルミをまとった正義の使者が正体を明らかにして、社会悪に対して牙をむいて闘う日の来ることを。

ケンちゃんは羊ではない。ちょっとばかり女には弱いけれど、ケンちゃんは本物のロンリーウルフなのだ。(エム ナマエ)