下村健一の中と外

最初(で最後!?)

2008年3月12日

いつも打合せをするお店で、健ちゃんが決まって注文するのが、紙パックの
野菜ジュース。たった100円のジュースなんです。
対して、私がついつい注文してしまうのは、ハンバーガーとポテトと
コーヒーのセット。
お店の電源コンセントから電気を借りることについて、ちゃんと店長さんに
許可を頂いているとは言え、やはり気を使ってしまうもので、はい。

「なんで野菜ジュースだけなんですか?」

ほのかな不公平感と共に訊くと、健ちゃんは、しれっとこう答えました。

「健康のためっ!」

野菜ジュースはときどき、紅茶にとって代わることもあります。でも、
これもやっぱり100円!

「今日は、なんで紅茶?」

「僕、ミルクティーが大好きだからっ!」

…はぁ、さいですか。

ところが、大好きなミルクティーが続くかと思ったのもつかの間、ある日、
また野菜ジュースに戻りました。

「今日は、ミルクティーじゃないんですか?」

すると健ちゃんは、嫌ぁな事を訊かれたな、という表情でこう言いました。

「…昨日から急に、ミルクティーが嫌になったのっ!」

そりゃまた、なんで?

「ゆうべ、紅茶だと思って、間違えてほうじ茶にミルクを入れて飲んぢゃったから」

ほうじ茶って、あの独特な香ばしい香りのする日本のお茶、ですよね? 
…間違えるか、ふつう。

まぁ、英国人の中には、緑茶にお砂糖をたっぷり入れて飲むのが好きという方も
いらっしゃいますし。ニューヨークでは、某日本企業が糖分入りグリーンティー
をペットボトルで販売もしてますし。何より日本でも、抹茶ミルク味の飴玉まで
登場してる昨今ですし。

でも、ほうじ茶にミルクを入れた日本人は、健ちゃん、あなたが最初(で最後!?)
だと思いますよ。うーむ、実に貴重な経験だ。(エリー)