下村健一の中と外

これって、どこが失言なの?

2007年7月12日

今日、参院選が公示された。実は先々週の『サタデーずばッと』での僕の選挙に関するある発言に対して、一部の人から「あれは問題発言だ」という指摘が寄せられた。その日、年金問題についてのVTRリポートを終えた後、スタジオでの各党国会議員たちの議論を踏まえて、「大切なのは、この年金問題への関心を、投票日まで私達が忘れないことです」と僕はコメントした。これが、「野党寄りで偏っている」と言うのだ。

…分からん! このコメントの頭に「自民党も今回の選挙の争点に年金問題を位置づけていることですし」という前置きをすることだって出来るのに、どうしてこれが、野党寄りなの? 何か重大な国政のテーマが持ち上がっても、選挙の日まで関心が持続しない悪い癖のある日本社会に、「ちゃんと問題意識を保って、国政を委ねる人を決めようね」と呼びかけることは、不偏不党なメッセージではないか。選挙管理委員会がよく言う「皆揃って投票しましょう」と少しも変わらぬ一般論ではないか。

というわけで公示の今日、改めて言います。「大切なのは、この年金問題への関心を、投票日まで私達が忘れないことです」!