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カメラを回す時、とりあえず考えるべき事5か条

2003年10月15日

私が審査員として関わっているBBCoachプロジェクトにエントリーしてくる子供たちに宛てて「撮影前のアドバイス」を、と求められ、取り急ぎ次の5点を並べてみた。これをコアにして、いずれしっかりとしたハンドブックのようなものを作ってみたい、と思うのだが…。

1:ボンヤリ撮るな
  撮影を始める前に、≪自分たちは何を伝えたいのか≫を、とことんハッキリさせよう。伝えたい事が定まったら、画面を通じてそれが一目で伝わるように、思い切り良く撮ろう。「画面のどこに注目すればいいのか分からない」ような映像は、撮り直し!

2:ジャマ者は消せ
  ≪伝えたい事≫から脇道にそれた、余計なものは撮らない。余計な事は言わない。それらは、見る者の注意力をそらすジャマ者でしかない!

3:鳥の目と蟻(アリ)の目
  高い空から見下ろす鳥の目線になったつもりで、全体像を撮ろう。地べたをはい回る蟻の目線になったつもりで、細かい部分を撮ろう。鳥の目だけだと、一つ一つの物はよく見えない。蟻の目だけだと、全体がどうなっているのか分からない。この両方がセットになって初めて、映像は相手に伝わる。

4:「まぁいいや」は禁物
雑音が入っていたり、逆光で顔が真っ黒だったり、アップが不十分だったり、…といった失敗は、必ず撮り直そう。「少しでも、見ている人に分かりやすく伝えたい」という≪思いやりの心≫があれば、「まぁいいや」などという気持ちは生まれるはずがない!

5:「?」→「!」の組み立て
いきなり結論を言わないで、まず、君達が抱いた疑問や質問をそのまま描こう。そうすれば、映像を見ている人も、「どうなってるんだろう?」という気持ちになる。それから、君達が伝えたい答えを描こう。見ている人は、「ああ、なるほど!」という気持ちになる。こうやって、見ている人を≪仲間に入れる≫ことが大事。